2014年02月16日

石の神話 番外

雪、雪、雪。

いったいどうなっちゃったんでしょう。
小氷期がくるという噂は本当なのかしら。

関東南部の我が家のあたりでも、かなりの積雪ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。
すごく大変な地域も多いようで、心配・・・。


でも、妄想をとりあえず形にしたので、アップ。
短いけど、これで2話が埋まった!
次は、3話?
・・・こんなことしてる場合なのかしら、とも思うけど、お楽しみいただければ幸いです。


2話。
「石の神話」の番外。
コミカルな話にしようと思ったのに、失敗・・・。
「全部、雪のせいだー!」
(あのCM、かわいい・・・。)




「ダイゴ!」
後ろから呼び止められて、ダイゴが足を止めて振り返ると、そこにはレナが機嫌よく立っていた。
「レナ!・・・カシムラ博士の研究室からの帰り?」
「うん。」
レナが隣に来るのを待って、ダイゴはまた歩き出した。
機嫌が好さそうなのは、ガッツウィングの改造がうまく進んでいるからなのだろう。
「どうしたの、その荷物。」
レナがダイゴの手元を覗きこむ。紙袋いっぱいに入ったファイルをいくつも抱えていれば、レナの目も見開かれるというものだ。
「うん、ちょっと隊長に頼まれてさ、あちこちから資料借りてきたんだけど。」
「そんなの他の誰かにやらせればいいのに。ダイゴが自分でやることないじゃない。」
ちょっとむくれたような顔をしたレナが、呆れたように口にした。
「ああ、いいんだ、俺もどこに頼めば資料がもらえるかとか知っておきたかったし。
それに、自分でもちょっと読んでおきたいものもあったしさ。」
「ふーん・・・。」
小さく肩をすくめて、レナはダイゴの隣を歩いていたが、
「司令室に行くんでしょ?私も一つくらい持つよ?」
と紙袋を手に取った。
一瞬迷ったダイゴだったが、素直に「ありがと。」とほほ笑んだ。

「そう言えば、さっき、シンジョウさんがダイゴのこと探してたよ。」
「えっ、そうなんだ。どうしたんだろう?」
「うーん、あれは休憩時間にジムかシューティングか、どっちかに誘うつもりだったんじゃないかな。」
「フライト・シミュレーションじゃなくて?」
「うん、あの顔はシューティングかな。」
したり顔で言うレナが可笑しくて、ダイゴは笑った。
「顔?顔でわかるの?」
「わかるわよ。」
レナは小さく口を尖らせた。
「もう、付き合いも長いからさ、何て言うの、いつの間にか知りたくないことまで知ってるのよねえ・・・。」
「はは・・・」
笑おうとして、ダイゴはなんだか胸に引っかかるものを感じて黙ってしまったが、レナは構わず続けた。
「それよりさ、『ウルトラマンティガ』っていい名前だね、ダイゴ。」
「え?」
レナがダイゴの顔を見上げて笑う。
「『マウンテンガリバー』にならなくてよかったよねえ。
 『ウルトラマンティガ』の方がずっとカッコイイもん。よく思いついたよね!」
「あ、ありがと・・・。」
「それに、何て言うか、『ウルトラマンティガ』の方がしっくりくるのよね。こう、これこそが彼の本当の名前なんだろうな、っていう感じで、ダイゴったらどうして知ってたの?なんて・・・。
・・・どうかした?」
思わず立ち止まってしまっていたダイゴは、う、ううん、と曖昧に笑った。
「なんでもない。」


その夜、ダイゴはヤズミから焼いてもらったCD−Rを私室でぼんやりと見ていた。
ティガの戦い、ティガの色の変化、戦いや技の特徴。
「俺は、ウルトラマンの名前を考え付いたわけじゃなくて、本当は知っていたのか?」
レナの言うように、確かに、ウルトラマンティガという名前はどこか当然のように脳裏に浮かび、もしかするとそれは、彼の本来の名前なのかもしれなかった。
ティガは3分しか戦えないようだ、自分の体を敵に合わせて変えられるようだ、そんな大切なことだってヤズミの説明を聞かなきゃわからなかったのに。

はあ、とため息をついて、ダイゴはPCを閉じた。
怪獣に対しては、ティガは相当に有効な手段となるだろう。
隊長や隊員たちの中に、ティガを神のように感じている空気があるのは感じている。
でも、自分が神様じゃないのは、他ならぬ自分が一番よく知ってる。

「どうして俺なんだ・・・。」
胸のスパークレンスを隊服の上からしばらく押えてみたが、脳裏には何も浮かんでくることはなかった。
posted by イラ at 23:37| Comment(0) | 小話
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