2009年11月24日

ビルダーファイルを漁ってみたら

なんか書きたいけど、イマイチ、ネタがないから、と昔のファイルを漁っては仕上げて、を繰り返していたのですが(ええ、ここ連日の更新はそういうことでございました。)、こんなのも発見。

昔なつかし、Hard Luck Heroもの?です。
途中まで書いてはみたものの、需要がないだろうし、とupしなかったもの。

Hard Luck Hero主要登場人物の刑法上の罪責について論ぜよ


池山(=坂本)、岸本(=長野)について。
一、池山(以下、甲とする)、岸本(以下、乙とする)は、賭博開帳の場に居合わせていることから、賭博罪(185条)に言う「賭博をしたもの」に当たるかが問題となる。まず「賭博」とは偶然の事情にかかっている結果に関し財物を賭けることを言い、また、本罪は挙動犯であるので、勝負が開始されることにより直ちに既遂に達する。しかし、賭博罪の保護法益が勤労によって財産を取得するという健全な経済的風俗であることから、勝負に参加しなければ、賭博場に居合わせただけでは、賭博罪の構成要件を満たさないと解する。よって、甲、乙には賭博罪(185条)は成立しない。
二、次に、乙は逃亡のために、他人の車を一時使用の目的で所有者の意思に反して奪取しているが、これについて窃盗罪(235条)が成立するかが問題となる。なお、所有者を押しのけてはいるが、強盗罪の構成要件である「暴行による意思の制圧」とまではいえないので、強盗罪は成立しないと解する。
1、ここで、窃盗罪に故意のほかに、いわゆる不法領得の意思が必要かが問題となるが、単なる一時使用と窃取を区別するためにも、必要と解する。(判例同旨)
2、では、乙に不法領得の意思があったと言えるか。不法領得の意思の定義は何かが問題となる。ここで、不法領得の意思とは、@権利者を排除して他人の物を自己の所有物としてAその経済的用法に従いこれを利用もしくは処分する意思と解する。(判例同旨)なぜなら、@は使用窃盗の可罰性判断として必要でありAは領得罪と毀棄罪の区別となるからである。
とすると、乙の、数時間にわたって完全に自己の支配下に置く意図での自動車の一時使用については、権利者を排除して他人のものを自己の所有物として振る舞う意思が認められ、また、自動車を乗り回す行為が経済的用法に従いこれを利用する意思があると認められる。よって、乙の行為については、窃盗罪(235条)が成立する。
三、次に、乙が窃取した自動車を用いて、警察官に対し暴行を働いた行為につき、暴行罪(208条)と公務執行妨害罪(95条)の成立が問題となる。
1、甲、乙らに近づいた警察官たちは、その態様からして挙動不審者である両名に近づいたものであったが、乙の窃取行為を現認し、現に罪を行ったものである現行犯たる乙に対する逮捕行為(刑事訴訟法212条・現行犯逮捕)を行わんとしていたものと考えられる。(刑事訴訟法189条2項・捜査の開始)よって、その行為は職務行為と言える。(職務行為の適法性)また、本条の保護法益が公務であることから、その暴行とは公務員の身体に対し、直接であると間接であるとを問わず不法な攻撃を加えることを言うと解される(判例同旨)ので、車をスピンさせて警察官たちを威嚇する行為は、本条に言う暴行に当たると解される。
2、ここで、暴行罪と公務執行妨害罪の関係が問題となるが、ここで208条の暴行罪が成立するとしても、公務執行妨害罪が構成要件上、暴行を予定していることから、暴行罪は公務執行妨害罪に吸収されると考え、公務執行妨害罪一罪のみが成立する。
従って、乙(岸本=長野)については、窃盗罪(235条)と公務執行妨害罪(95条)が成立し、この二罪の関係は、手段と結果の関係にたたないことから、併合罪(45条)となると解する。
四、では、乙の車に同乗した甲についてはどうか。甲が実行行為を行っていないことから承継的従犯が成立するかが問題となる。
甲が乙の車に乗車した際には、乙の窃取行為、公務執行妨害行為は完了している。しかし、逃亡に際し、甲が同乗したことにより、乙を心理的に幇助したことは疑いを持たない。従って、窃取状態の続いていることから、甲(池山=坂本)には乙(岸本=長野)の窃盗罪(235条)の従犯(62条)が成立する。

石井(=井ノ原)、浅井(=岡田)について。
一、石井(以下、Xとする)、浅井(以下、Yとする)は、賭博開帳図利罪(186条)の成立している三島(=塩見さん)、柴田(=寺島さん)の共犯が成立するか。彼らが支配服従の関係にあることから、罪を犯す意思(38条)があると言えるかが問題となるが、あると言える、と解する。なぜなら、両名の、場所を賭博に供し、また賭博を成立させるために賭博の対象であるキック・ボクシングの試合に参加することは、自らの行為の内容を認識しており、反対動機の形成がなしえたにもかかわらず、それを怠り、あえて犯罪行為をなすことを選んでいる以上、犯罪成立に必要な故意は認められると考えるからである。ただ、明らかな支配服従関係が認められる以上、共同して犯罪を実行した、とまでは言えず、従犯(62条)が成立すると考える。
二、また、Xは、甲、乙、と同様、車を一時使用の目的で奪取している。Xの奪取時に、車の持ち主がいないことから、他人の物(235条)と言えるかが問題となるも、車のキーをつけっぱなしで離れていることからも、近隣に立ち寄るために一時的に車から離れただけで、所有者にその占有と所有を放棄する意思があったとは考えられない。従って、他人性は否定されず、窃盗罪(235条)が成立する。
従って、X(石井=井ノ原)には賭博開帳図利罪(186条)の従犯(62条)と窃盗罪(235条)の併合罪(45条)が成立する。
また、Y(浅井=岡田)には前段の甲同様、賭博開帳図利罪(186条)の従犯(62条)と窃盗罪(235条)の従犯(62条)の併合罪(45条)が成立する。


あれ、岡田と井ノ原ってこれだけだっけ??
ううーむ、随分と中途半端。

健ちゃんと剛ちゃんはまたいつか。
posted by イラ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | V6
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